貯金ができない理由を自分の収入が低いからと決めつけていませんか?
収入の多い少ないは、同じ金額でも人によっても受け止め方も変わります。

会社を見渡すと、同じくらいのお給料なのに、貯金できている人とできていない人がいたりしますよね。そうした違いは、ちょっとした貯金への工夫で決まります。

この記事では、「収入が少ないけれど貯金したい」「なかなかうまく貯金ができない」という人に向けて、貯金できない人の特徴や、無理なく貯金するためのポイントについて解説します。

低収入で貯金ができないと思っている人の5つの特徴

低収入で貯金ができない人の5つの特徴
(画像=lovelyday12/stock.adobe.com)

まずは、「低収入で貯金ができないと思っている人」の特徴を見ていきましょう。

1.貯金の目標が定まっていない

人間は、目標があると頑張れるものです。反対に明確な目標がないと、貯金のために忍耐力を持って行動することができません。

2.残ったお金を貯金しようとしている

給料から税金や社会保険料が天引きされた手取り額を「可処分所得」と呼びます。この可処分所得から家賃や食費、交際費などの生活費を支払います。

貯金ができない人は、可処分所得から生活費を支払った後で残ったお金を貯金しようとする傾向があります。意思が強い人は別ですが、多くの人は手元にお金があると使ってしまうものです。その結果ほとんどお金が残らず、なかなか貯金ができません。

3.収支を把握できていない

「生活費は可処分所得の範囲内に収めること」が家計管理の大原則です。さもないと、単月の収支は赤字になってしまいます。

しかし、自分の収支を把握できていない人は少なくありません。人間の記憶は曖昧なので、「今月はまだ余裕があるはずだから、もう少し使っても大丈夫だろう」と思いがちです。しかし、こういうときに限って、予定外の出費があるものです。

このように収支を把握できていない人は、単月の収支が赤字になりやすいといえます。

時には突発的な支出によって総支出が可処分所得を上回る月があるかもしれませんが、赤字が恒常的であれば、貯金できるはずがありません。

4.クレジットカードの引き落し額を把握できていない

収支を把握できていない原因の一つが、クレジットカードの引き落としです。一般的にクレジットカードの引き落としは、カード使用時の約1ヵ月後に行われます。

1ヵ月前の支出額を正確に記憶しておくのは、極めて難しいでしょう。クレジットカードの引き落とし額を把握できていない場合、上記と同様の理由で貯金は難しいといえます。

5.無駄遣い、浪費が多い

無駄使いや浪費が多い人も、なかなか貯金ができません。「健全な消費」と「浪費」の区別は難しいところですが、コンビニでつい目的以外のモノを買ってしまったり、オンラインショッピングの購入後にリコメンドされた商品もつい買ってしまったりするなど、当初の目的以外の支出は浪費といえるでしょう。

貯金するための6つのポイント

ここからは、低収入だろうとも、高収入だろうとも、貯金するためのポイントについて見ていきましょう。

1.目標(額)を決める

まずは、貯金の目標額を決めることが重要です。ゴールを明確にすることで、買うかどうかを判断する際にそのゴールを思い出し、本当に必要なものなのかを考えるようになったり、誘惑に打ち勝ちやすくなったりします。

2.先取り貯蓄する

貯金の方法は「先取り貯蓄」がおすすめです。先取り貯蓄とは、お給料から一定金額を強制的に別の場所(口座)に移し、残った金額で毎月生活をすることです。その口座から簡単に引き出せないようにしておくと、無駄遣いのリスクが減るので、より効果的です。

3.家計管理アプリで可視化する

貯金をするためには、家計の収支や状況を把握することが重要です。しかし、毎日手書きの会計簿をつけるのは大変です。そこで活用したいのが、家計管理アプリ。アプリにもよりますが、銀行口座やクレジットカードと連携して家計を一元管理できたり、レシートをスマートフォンで撮影するだけで自動的に家計簿をつけてくれるので便利です。

4.ポイントは有効活用する

クレジットカードやポイントカードのポイントも無視できません。100円の消費で1%のポイントが還元されるとしたら、100円のモノを99円で買えたことになります。1回の付与ポイントは少なくても、1ヵ月、半年、1年、3年と時間が経てば無視できない金額になるでしょう。

5.固定費を下げる

家賃や通信費、光熱費、水道代、ガス代、サブスクリプションサービス代などの固定費を下げると、家計に大きく改善します。固定費は、一度見直せば削減効果が持続するためです。

固定費を見直す際は、家計に与える影響を考慮して、金額が大きい項目から見直すとよいでしょう。家賃が安い部屋に引っ越せば、毎月の収支はかなり改善されるはずです。

引越しが難しい人は、通信費が狙い目です。最近はさまざまなプランがあるので、今よりも通信費を削減できるプランが見つかるかもしれません。

6.フリマアプリを使う

近年はフリマアプリが広く普及しているため、フリマアプリを有効活用するのも手です。必要な商品を安く手に入れることができるだけではなく、不要になったモノを売ることもできます。

日々の生活のなかに上手に組み込む

貯金できない人の特徴や、収入に関係なく、無理なく貯金するためのポイントについて解説してきました。

貯金をすることでストレスが貯まって体調を崩したり、仕事のパフォーマンスが低下したりしたら本末転倒です。重要なことは、貯金を日々の生活にうまく組み込むことです。貯金を習慣化して、ストレスなく貯金をしていきましょう。また、少額からもできる運用について勉強するのもおすすめです。低金利時代だからこそ、貯金だけに頼った資産形成は難しいはずです。Wealth Roadを読んで、投資についてリサーチしてみるのもおすすめです。

(提供:Wealth Road