日経平均   29,291.01 円 ▼ 150.29 円
≪東証一部≫
売買高    10億2,848万株
売買代金  2兆4262億8800万円
値上り銘柄数 1,213 銘柄
値下り銘柄数 877 銘柄
騰落レシオ(25日) 108.66 %
為替 1ドル=110.06 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

相変わらず買われすぎ銘柄の修正は続き冴えない展開

米国株が軟調となったことから売り先行となった。ただ、いつものように寄り付きの売りが一巡となった直後には買い戻しを急ぐ動きもあって下げ幅を縮小する場面もあった。それでも戻りきらないとなると再度手仕舞い売りに押されてじり安となった。日経平均に影響の大きな銘柄が指数を押し下げたものの総じて堅調なものが多く、TOPIXはプラス圏での動きだった。

昼の時間帯は手仕舞い売りに押されて後場も冴えない展開となった。売り急ぐということもなかったが、特に買い戻しが入るということでもなく、安値を試す展開となった。売り直されてさらに下げ幅を拡大場面もあったが、引けを意識する時間帯からは底堅さも見られた。結局は安値圏での引けとなった。

小型銘柄も買い気に乏しい展開でまちまちだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だったが、上値が重かった。先物はまとまった売り買いも少なく指数を大きく動かすということでもなく、方向感に乏しい展開だった。

依然として買われ過ぎ銘柄の修正安が続いているということだ。ソフトバンクGやファーストリテイリングなど日経平均に影響の大きな銘柄だけが売られているという感じで、ますます日経平均と相場全体の乖離が大きくなっているような気がする。まだまだ、こうした動きが買われ過ぎが修正されるまでは続くのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下落する雲を抜けた形ではあるものの雲や75日移動平均線のサポートを確認するような展開となるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

昨日とは違い上値の重い展開となっているが、相変わらず指数に影響の大きな銘柄が冴えない展開となっている。以前から述べているがやはり日経平均の株価算出方法の変更などが影響していると思う。特に巷では騒がれてもいないが9月の定期入れ替えなどが取り沙汰されると影響も懸念されるだろう。

世間であまり騒がれることがなくても実は重要ということも多い。例えばチャートの見方も本来であれば日中足を見る場合にも5分足や一分足などを見ている向きも多いと思う。ただ、こうした動きを見る上では「ローソク足」は意味を成しておらず、実際にはティックベースで見るか、カギ足やポイント・アンド・フィギュアのような時間が関係なく株価だけで作成するチャートが有効だ。

世間では為替や暗号資産などでもローソク足を使って分析する向きもいるが、あくまでもローソク足は「寄付き」「高値」「安値」「終値」が必要であり、暗号資産や為替のように「終値」がなく、「寄付き」もないようなものではローソク足の分析は有効ではないのだ。

さらにデイトレードなどをするときにも「陰線」であれば何となく「下がる」という印象になり、そうした意味でも方向感を見誤るということもある。実際に分足や時間足などに何の有効性も見られず、弊害の方が大きいと思う。しっかりとチャートの意味を知った上でチャートを使いたいものだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。