回転寿司チェーン店のスシローを運営する、FOOD&LIFE COMPANIES(以下、F&L) <3563> の業績が好調だ。後段で述べる通り、F&Lの2021年9月期の中間決算は過去最高収益を記録した。新型コロナ禍で外食産業が苦しい経営を強いられる中、F&Lは他の飲食業が閉店した空きスペース等に積極的に出店をかけたことなどがプラスに作用したようだ。

ちなみに、食に関する情報ポータルサイトのぐるなび <2440> が実施した『緊急事態宣言解除後の外食意向調査』によると、緊急事態宣言の解除後に行きたいお店の業態は「寿司」が52.0%と半数を超え第1位となっている。この調査結果を踏まえると「コロナ後」も引き続き回転寿司チェーンに追い風が吹く可能性がある。

今回はF&Lの話題をお届けしよう。

売上高、営業利益、純利益で過去最高を記録

FOOD & LIFE COMPANIES,株価
※画像はイメージです(画像= IYO / pixta, ZUU online)

5月6日、F&Lが発表した2021年9月期の中間決算(2020年10〜2021年3月、国際会計基準)は、売上高が前年同期比で10.1%増の1190億4200万円、本業の利益を示す営業利益は59.2%増の131億1400万円、純利益は52.7%増の77億6000万円と増収増益となった。中間決算としては売上高、営業利益、純利益ともに過去最高を記録している。