2021年6月21日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、全ての通貨が下落となりドル全面高の様相を呈している。FOMCがタカ派に転じたことで、主要通貨に対しドルを買い戻す流れが鮮明となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、先週来のドル高の動きの継続性を広く占う週となりそうだ。FOMCの姿勢の転換を受けて、世界の投資家は2023年まで米国では利上げがないという基本姿勢の修正を余儀なくされている。この先の為替市場の流れを展望する上では、年初からの各国通貨の動きをレビューしてみると解がみえてくる。新興国通貨まで含めると、年初から中銀がテーパリング(量的緩和の縮小)を示唆した。または利上げを実施したカナダ、ロシア、ブラジルなどの国の通貨はいずれも対ドルでは比較的大きな上昇幅を刻んでいる。こうしたなかで、米国からこの先、テーパリングや利上げの前倒しが示された以上、これまでの金融緩和からばらまかれたドルが世界中から吸い上げられていくと考えると分かり易い。余り深く考えず、ドルの下落余地は極めて乏しく、押し目は買いとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.50~111.30円、ユーロ/米ドルで1.1730~1.1930ドル、ユーロ/円で129.50~131.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。