2021年6月22日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週後半、FOMC後からドル買いが非常に強くなっており、他通貨ドルが急落している。これはドル買いから来た流れなので、本来米ドル/円がもっと上昇したのであれば、クロス円は下がらずに揉み合いだっただろう。しかし、結果的に米ドル/円が上がりきれずに途中からクロス円の暴落に引っ張られて米ドル/円まで下がってしまった展開となった。他通貨ドルが下落し、米ドル/円が横ばい、ないしは下げ基調となって、クロス円が大きく崩れた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは109.00~111.00円。110円台後半から111.00円にかけては実需の売りも厚く、上がりきれないのではないだろうか。一方108円台は本邦輸入企業の買いオーダーでガチガチだろう。よってこの辺りのレンジで推移しつつ、場合によっては109.50円すら割れない展開になるかもしれない。米ドル/円は本日22日(火)であれば、たとえば110.50円を超えて大きく跳ねたら売っていいと思っている。しかし基本的には下値を固める週の中で、もし下げてくるのであれば引き付けて買い場探しをして、110円台後半の跳ねたところでしっかり利食いたい。またクロス円に関しては、流れとしてドル買いが続くならクロス円の上値は重いと見ている。よってクロス円は戻り売り。他通貨ドルもドル買いという意味合いで戻り売りで考えている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。