2021年6月28日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇上位よりNZドル(+2.01%)、豪ドル(+1.52%)、カナダドル(+1.36%)と続き、下落通貨は、円(-0.51%)のみとなった。週明けに先々週のFOMC後の混乱の余波が残り、クロス円が急落した。ただ、この流れは続かず、株価が急回復、為替市場ではクロス円が大きく買い戻された。終わってみれば、円独歩安、クロス円は上昇して週を終えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ダウは引け値のベースの史上最高値まで200ドル程度に迫り、更新が視野に入る。FOMC後の金融市場の混乱は短期収束、金利も落ち着きをみせ、リスクセンチメントは大幅改善している。今週は、2日(金)の米国の雇用統計に注目。この2か月程、新規雇用(非農業部門雇用者数)は伸び悩んでいるが、この先、秋口にかけて爆発的な増加をみせてくるだろう。米国では、失業給付が手厚すぎて失業者が職場に戻っていないが、9月の給付期限を控え求職に向かうとみる。完全雇用に向けたロードマップは盤石で、金融政策は引き締めの前倒しとなる可能性が高い。ドルの押し目は買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.00~111.70円、ユーロ/米ドルで1.1800~1.1990ドル、ユーロ/円で131.00~133.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。