2021年6月29日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
現在の米ドル/円は揉み合いの中、下値固めをしており、上に行きたそうに見える。今のところ111円台は重いが、日足チャートを見ると、109円台前半が一目均衡表の雲の上限と、90日移動平均線が位置しており、先週も21日移動平均線で下値が止められている。そのことからも、下がれば110円台にかけて、多くの買いが出てくることが予想される。先週は確かに111円台を2日やって失敗して落ちたが、110.50円を割れてもさほど走らなかった。勿論7月2日(金)の米雇用統計次第のところはあるが、チャート的にはそういった現状だ。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは109.50~111.50円。買い場探しをしたい週。109.85~109.95円、または110.10円辺りに押し目があればしっかり買って行きたい。そして跳ねたところは、111円台のミドルにかけて、まだまだ売りもあるだろうから、あまりロングを引っ張り過ぎると利食いそびれる可能性もあるため要注意。よって111円台に乗って行ったら、動きを見ながらではあるが、分割利食いをするなどして、ショートから入るわけではなくロングの利食いを確実に行なっていきたい。
小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。