2021年7月5日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週2日(金)発表の米国6月の雇用統計は、失業率と平均時給の前年比伸び率が市場予想を下回り、テーパリングや利上げの前倒し観測が後退した。市場反応は金利低下、ドル売りとなったが、6月末のロンドンフィクシングに向けたドル買いの余波が残り、先週1週間では主要通貨は全てが対ドルで下落に終わり、ドル全面高となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今、世界ではコロナ後の経済や金融の正常化がみえ始めたことで、先進国、新興国問わず、金融緩和の縮小や利上げが相次いでいる。こうしたなかで、今週は明日6日(火)にRBA(豪州準備銀)が金融政策を発表予定だが、市場の見方は大きく割れている。RBAは、前回5月の会合後の声明で、1000億豪ドルの債券購入プログラムの第2弾が9月に終了した後の政策に関し、7月に発表予定としている。同額をこの先も買い続けるのか、減額するのか、減額するなら額はどれ位になるのか、購入期間はどうなるのか、市場は判断しかねている。こればかりは、メインシナリオを立てるわけにいかず、出たとこ勝負でのぞむしかない。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で110.30~112.00円、ユーロ/円で131.00~133.00円、豪ドル/円で82.50円~84.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。