日経平均   28,598.19 円 ▼ 185.09 円
≪東証一部≫
売買高    7億7,429万株
売買代金  1兆7144億3000万円
値上り銘柄数 749 銘柄
値下り銘柄数 1,346 銘柄
騰落レシオ(25日) 99.91 %
為替 1ドル=111.12 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株は堅調だが懸念材料も多く軟調

週末の米国株は堅調だったが、新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことや大きな災害、そして都議会選挙を受けての政局の混乱などへの懸念から売り先行となり、寄り付きの売りが一巡となった後も何度か下値を試す動きとなった。買い手掛かりに乏しく値動きの悪い銘柄が多い中で好材料がないということも売り急がせる要因となった。

昼の時間帯は特に動きは見られず、落ち着いた雰囲気となり、後場に入ってもいつものように全く動きが見られなかった。14時頃から戻りの鈍さを嫌気するように手仕舞い売りも嵩んで指数は下げ幅を拡大、結局は下値の節目とみられる28,500円を試すように安値圏での引けとなった。

小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものも見られ、まちまちだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数は堅調、日経ジャスダック平均は小幅高となった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を大きく動かす場面も方向付けるような場面もほとんどなかった。

売り急ぐ動きも限られるものの買いが入らないという状況だ。下がれば買われるのだが、下がらないから買われないということで指数は冴えない展開となっている。指数に影響の大きな銘柄に空売りが積み上がれば底堅さが確認されたところから買戻しで指数を押し上げることになるのだろうが、空売りが積み上がらないと冴えない展開が続くということになる。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
基準線を割り込んで雲の下値を試す動きとなっている。ここで下げ渋るかどうかということだが、雲を割り込むと一気に28,000円まで下がるということもありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

依然として買い気に乏しい展開となっている。何か理由を探しては買わないということであり、都議会選挙も特に影響があるとも思えないがしっかりと買わない理由とされているようだ。米国株高もいずれ金融緩和が終了するということで買われ過ぎということなのか、特に材料視されず、まだまだ冴えない展開が続くのだろう。

特に指数の影響の大きな銘柄が戻らないものだから空売りが積み上がらず、空売りが積み上がらないから戻らないということなのだろう。これまで、こうした需給要因で上げてきただけにいったん逆転となるとなかなか反転が難しいということだろう。

売り急ぐ材料がないだけに急反発とならないということだ。空売りが入らないので買いが入らず、買いが入らないから押し目としても買われない状況だ。ここから決算発表が本格化するなかで素直に好決算を織り込んで行くということでもなく、好決算も出尽くしとなるものも多くなりそうだ。

まずは米国市場で決算発表が始まるが好決算が続くようであれば金融緩和が終了するとの懸念が強まり、芳しくない決算では買われ過ぎたということで売られると思う。いずれにしても日経平均の上値が重い、冴えない状況はまだまだ続くということだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。