日経平均   28,366.95 円 ▼ 276.26 円
≪東証一部≫
売買高    10億6,653万株
売買代金  2兆2938億9200万円
値上り銘柄数 416 銘柄
値下り銘柄数 1,710 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.45 %
為替 1ドル=110.75 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

特に材料もないなかでリスク回避的な動きで一時大幅安

米国ダウ平均が一時大幅安となったことが嫌気されて売り先行となり、寄り付きの売りが一巡となった後も大きく売られるなど下値を試す動きとなった。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出を控えて日経平均VI(ボラティリティーインデックス)が大きく上昇するということもなく、売りが売りを呼ぶような形にはならず、底堅さが確認されると持ち直し下げ幅縮小となった。

昼の時間帯も特に買い直されるでも売り直されるでもなく、後場に入るといつものことながら指数は小動きとなった。上値を試すも28,400円に届かず、下値を試すも28,200円まで下がらず、結局は28,300円台での引けとなった。相変わらず、特に何がどうしたということでもなく日経平均に影響の大きな銘柄に冴えないものがあり、日経平均に採用されていない任天堂やキーエンス、村田製作所など京都銘柄は堅調だった。相場全体がどうしたということでもなく、指数が売られているという感じだった。

小型銘柄も総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を動かす場面もあまりなく、目先の持高調整の売り買いが中心となっていたようだ。

相場全体に盛り上がらない感じだ。下落するときでも売り急ぐということでもなく買いが入らないから下がるという感じで特に何に反応しているということでもなく、あくまでも目先の需給だけの動きなのだろう。相場全体の方向感は未だ見られず、まだまだ保ち合いの範疇ということなのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲を大きく下に放れた。こうなると今度は雲に上値を押さえられながら下値を試すということになりそうだ。遅行スパンもローソク足を下回り、移動平均線も下落が続くということで調整が進むことになるだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

依然として日経平均に影響の大きな銘柄が買われない状況が続いている。昨日になってようやく日経平均の株価算定基準の見直しが取り沙汰されて、日経平均に採用されるのではないかとの期待が高まった任天堂や村田製作所、キーエンスなどが堅調だ。

今に始まった話ではないが、こうした話もしっかりと理解しておくといいだろう。そしてさらにETF(上場投資信託)の配当捻出売りが懸念されているが、これも特に問題とはならない。本日も売りが出ると言われていたが特に影響は見られなかった。

それよりもETFの信用保証金引上げの方が指数には影響が大きいと思う。信用取引がやり難いということであれば日経レバレッジなどの空売りが減少し、空売りが減少することで買戻しも減るということになる。買い戻しが減れば日経平均の上昇要因が一つ減るということであり、日経平均の上値がますます重くなってくるだろう。

こうした株価算定基準の見直しや信用保証金引上げも日経平均の過熱を押さえる要因であり、バブルが弾けるということになるはずだ。業績面で下支えとなり、下値も限られるのだろうが、少なくとも3万円が遠くなったことは確かだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。