日経平均   28,608.49 円 ▼ 109.75 円
≪東証一部≫
売買高    9億8,118万株
売買代金  2兆2429億6800万円
値上り銘柄数 910 銘柄
値下り銘柄数 1,177 銘柄
騰落レシオ(25日) 94.54 %
為替 1ドル=

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安などを受けて売り先行、買い気に乏しく冴えない展開

米国株が軟調となったことなどから売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると直後の買いが見られて一気に昨日の終値を意識する水準まで戻した。ただ、日経平均が28,700円を超えるということもなく上値の重さが確認されると特に買い上がる理由もなく冴えない展開となった。

昼の時間帯は特に動きは見られなかったが、後場に入るといつものように指数は小動きとなり、買い気に乏しい展開のなかで、方向感はみられなかった。買戻しも限りがあり、上値が重いと確認されると最後は売り直されて軟調となった。戻り売りに押されると買い気に乏しい中ですぐに下押すという感じだった。

小型銘柄も方向感に乏しく、売り買いまちまちだった。東証マザーズ指数は堅調だったが、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅安となった。先物はまとまった売り買いはほとんどみられず、指数を大きく動かすことも方向付けることもなかった。積極的な売り買いはまったく見られなかった。

底堅さは見られ、28,500円を割り込むと買われるという状況だが28,500円水準が底値となったのか上値となったのかまだはっきりとしない感じだ。一つはっきりといえるのは日経平均の寄与度が大きい銘柄の値動きが悪く、日経平均の上値が重い状況はまだまだ続きそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲や25日移動平均線に上値を押された形だ、下値は基準線を意識しており、ここをどちらに抜けるかが注目される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらず日経平均は上値が重いという感じだ。米国株も決算発表が始まり、今年の4月と同じように好決算ながらも織り込み済み、出尽くしということで売られるのではないかと思う。日本でも同様で、好調な決算で売られるものが多くなれば、5月の急落のように金利の上昇など、ちょっとした変化で大きく売られることになるだろう。

特に日本の決算発表では4~6月期の決算発表時に上方修正を行う企業は非常に少ないと思われ、想定した好調な決算でも織り込み済みということになることが多いだろう。そうなると4月、5月の時のように買われ過ぎ銘柄から売られるということになるだろう。

さらに今回は日銀の金融政策決定会合で金融緩和継続が言われても、さらに緩和が強化されるということはないだろうし、米国でも買われすぎ銘柄の修正安が見られれば、日本市場は大きく下落することになるだろう。

そして日経平均の株価算定方法の見直しや日経レバレッジの保証金率引き下げなどがあり、日経平均自体が上がり難くなっているので、ちょっとした変化や悪材料で大きな下落となることもあるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。