2021年7月26日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨はカナダドル(+0.37%)のみとなった。一方で、下落通貨の最上位は円と豪ドル(-0.43%)となり、事実上、円がほぼ全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、結果、クロス円が上昇した週となった。原油先物価格が底入れ後、4日続伸、米国株主要3指数もそろって史上最高値を更新、市場のリスクセンチメントは大幅に改善している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、米国で金融政策を話し合う会合であるFOMCが明日27日(火)~明後日28日(水)の日程で開催予定。この先のテーパリング(量的緩和の縮小)への議論を一段と進めることになるのだろう。ただ、テーパリングといっても決定はかなり先になる可能性が高く、心配等は杞憂に終わりそうだ。金融市場は、低金利が市場を安定させるゴルディロックス(適温相場)に早くも回帰している。株式市場や原油先物価格の下落局面は、これまで一過性から短期的に買い場となってきた。原油先物価格は、先週月曜に一旦目先の底入れをしていることもあり、今週は一転、クロス円の押し目は買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.80~111.50円、豪ドル/円で80.50~82.50円、カナダドル/円で87.30~89.30円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。