2021年8月3日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円日足チャートをみると、ここ何日か一目均衡表の雲の中で推移しており、昨日2日(月)に抜けるか抜けないかという動きだった。現在はどちらかというと上値が重いので、雲を下抜けして109円を割って108円台に突入という流れになりそうな気はするが、暴落するとは考えていない。どちらかといえば、下に突っ込んでショートが溜まり、もう一度6日(金)の雇用統計に向けて戻ってくるのではないかという気がしている。ただ、昨日2日(月)も米長期金利がかなり下がったことでドルが売られたため、米長期金利の動向と主要な経済指標は一つずつチェックしていかないことには盤石というわけではなさそうだ。あと、オリンピック開催中の日本でもコロナの感染拡大が進んでおり、そうなってくると世界的にリスクオフで動く気はしている。ただ以前はリスクオフは円買いだったのが、最近はリスクオフだからドル買いとも言えなくなってきているのが微妙なところではある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは108.55~110.65円。戦略としては週前半は戻り売りで、下値を確認してから雇用統計に向けてあや戻しがありそうだ。よって、6日(金)に向けて、あまり突っ込んだショートは持ち越さないほうがいいかもしれない。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。