2021年8月10日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は先週4日(水)、108.72円付近まで下落したものの、非常に重要なサポートである108.50円までの下落には至らなかった。先週は、週の初めでは下攻めし、雇用統計に向けて戻すと予想しており、途中まではそうなっていた。しかし、雇用統計が予想外に良好だったため、さらに上へ行く展開となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは109.50~111.20円。しばらくレンジが少し上に切り上がった中でドルの買い場探しになるだろう。ただ110.50円より上にはかなり売りオーダーも並んでおり、111円台は重そうだ。また米ドル/円以外に、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルをみると、特にユーロ/米ドルが日足チャートで上値が重く安値を更新してきている。そのため更なる下落が想定できることからも、やはりドル買いだろう。レベル感で110円ミドルなどを売りたくなってしまうかもしれないが、高値警戒感はありつつも押し目の買いから入る戦略の方が良さそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。