2021年8月11日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米10年債利回りは続伸し、1.3574%まで上昇。呼応して米ドル/円も110.68円まで反発。マーケットで話題になっているのがコンベクシティヘッジ。ブルームバーグの報道によれば、モルガン・スタンレーのストラテジストらは「米国債がさらに売られれば、住宅ローン関連のヘッジが活発化し、10年物利回りが1.43%を超えるとさらに加速する可能性がある」とみているようだ。これは米ドル/円にとってポジティブ材料となる。

現在の為替相場の戦略やスタンス

やや気になるのが、本日11日(水)10時過ぎ時点で1.1710ドルレベルで推移しているユーロ/米ドルだ。ユーロ/米ドルは昨年の1.0636ドルから1.2349ドルまでの反発した値幅の38.2%が1.1695ドルに位置している。現在のところのフィボナッチのレベルだけなのでもう少し検証する必要があるが、3月31日の安値は1.1704ドルでその後のユーロ/米ドルは事実として反発している。このレベルが抜けないようであれば、少しユーロ/米ドルをロングにすることも検討中。基本戦略は、米国債上昇シナリオは変わらずで、米ドル/円の押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。