日経平均   27,424.47 円 ▼ 98.72 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,419万株
売買代金  2兆0684億8700万円
値上り銘柄数 613 銘柄
値下り銘柄数 1,478 銘柄
騰落レシオ(25日) 89.58 %
為替 1ドル=109.30 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日の大幅下落の反動で買い先行も手仕舞い売りに押されて冴えない展開

米国市場はまちまちだったが、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が高かったことや前日の大幅安の反動から買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると戻り売りに押されて冴えない展開となった。空売りが積み上がっていないのか買戻しを急ぐ動きも見られず、手仕舞い売りに押されるものが多く、TOPIXは軟調、日経平均も小幅高にとどまった。

昼の時間帯はさらに先物が手仕舞い売りに押され、後場に入るとさらに冴えない展開となった。最初は値持ちも良かったが買いが入らないことで痺れを切らした売りに押されて軟調となり、節目とみられる27,500円を割り込んで安値引けとなった。買い気に乏しく、売り急ぐことはないものの冴えない展開だった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて冴えない展開となった。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安となった。先物も買戻しを急ぐということでもなく戻り売りが中心となっていたようで、戻れば売られるという感じだった。

買い先行となったものの最後は安値引けとなるなど買い気に乏しい中で手仕舞い売りに押された。新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことなどもあり、買えない状況が続いており、空売りも積み上がらないので買戻しも入らないという感じだ。塩漬け銘柄もさらに増えている感もあり、少なくとも戻りの鈍い相場展開が続きそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
買い先行となったものの節目とみられる27,500円を割り込んだ。下値模索という状況であり、冴えない展開が続きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

28,000円まで戻すどころか、売り直されて安値引けとなった。買い気に乏しいのは分かっているが、業績面で割安感が強くても値動きが悪いと買えないという状況だ。ここまで下がると逆に売れないということで空売りが入らないことも買われない理由となっている。

指数に影響の大きな銘柄の値動きも相変わらず良くない感じだ。それでなくても買われ過ぎ感が強いなかで、8月の暴落を懸念する動きもあり、新型コロナウイルス感染拡大が止まらないことなどもあり、まだまだ買えない状況が続きそうだ。

27,500円を割り込んだということで今度はさらに下値を試す場面も出てきそうだ。27,000円水準が目途となると思うが、ここからすぐに27,500円まで戻すかどうかが注目される。積極的に買い上がる材料も、売り急ぐ材料もないことがだらだらとした下げにつながっている感じだ。

一気に下落するということであれば、逆にしこりがほぐれるとか、空売りが増えるということになるのだが、下がったから買いという買いが入るうちは上値の重い冴えない展開が続くことになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。