2021年8月25日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週はアフガニスタン情勢が緊迫し、一時リスクオフ相場へ。0.5%の利上げを織り込んでいたRBNZだが、ニュージーランド全土のロックダウンを受け、政策金利を据えおいたことも、NZドル/円を筆頭にクロス円の下落が加速した要因。あれだけ底堅かった鉄鉱石(iron ore)も150ドル割れまで急落し、豪ドルも大きく値を下げている。ところが、23日(月)早朝、モリソン豪首相が新規感染者ゼロをめざした「感染ゼロ戦略」からの転換を発表。これにより、リスクアセット通貨の代表である豪ドルが反発開始。米国株も堅調に推移しており、今週はうってかわってリスクオンの展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目は豪ドル。メルボルンを中心としてロックダウンが長期化し、多くの国民が「感染ゼロ戦略」に疑問を抱いていたところにモリソン豪首相が転換を発表したことで、センチメントが好転。豪ドルは先週がセリングクライマックスとなり、本日25日(水)も対円、対ドルとも、引き続き豪ドルの押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。