日経平均   27,641.14 円 ▼ 101.15 円
≪東証一部≫
売買高    8億6,985万株
売買代金  2兆1135億3100万円
値上り銘柄数 880 銘柄
値下り銘柄数 1,175 銘柄
騰落レシオ(25日) 103.99 %
為替 1ドル=109.98 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

週末の手仕舞いの売り買いも少なく閑散小動き

米国株の上値も重くなり、調整感が出たことから本日の日本市場は売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も買い気に乏しい展開で下値を試す動きになり、一時節目と見られる27,500円を割り込む場面もあった。それでも売り急ぐ動きにはならず、買戻しも入り下げ幅を縮小して前場の取引を終えた。半導体関連銘柄やディフェンシブ銘柄の一角が堅調となった。

昼の時間帯は手仕舞い売りに押される形で冴えない展開となり、後場に入ると再度下値を試す動きも見られた。それでも27,500円まで下落するということもなく値持ちの良い展開で、指数は全く動きはなかった。さすがに引けを意識する時間帯からは手仕舞いの売り買いが見られ、売りが優勢ということで27,500円を意識した安値圏での引けとなった。

小型銘柄も大きく売られるということでもなかったが総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物も全く動きや方向感が見られず、まとまった売り買いも少なかった。特に持高調整の売り買いがみられるでもなく、閑散としていた。

買い気に乏しい展開が続いており冴えない展開となった。それでも売り急ぐということでもなく閑散小動きという感じだ。相場のテーマ性もなく、重要なイベントなども特に見られず。ここからは月末の売り、月初の買いというような目先の需給に振らされることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
再度25日移動平均線や基準線を下回り下値を試す動きとなった。先週からの「窓埋め」となり、ここらあたりでいったん落ち着きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

日経平均の上値として27,800円が意識され、下値として27,500円が意識された形だ。ここからこの保ち合いをどちらに放れるかということなのだが、2月の高値をつけてから日経平均は半年間上値を切り下げる形で下げてきており、まだまだこの流れが続くのではないかと思う。

逆にどこかで下げ止まるということもあるのだが、4~6月期の決算などで下げ止まるかと思うとそういうことでもなく、そうなると今度はここからさらに3カ月上値を切り下げるという可能性もあり、今回も保ち合いも下に放れるのではないかと思う。

月末売り、月初買いのアノマリーも見られ、そうなるとここから月末の売りで下に放れ、再度27,000円あたりまで下落し、そしてそれから月初の買いで上値を試し、8月高値水準まで届かず、再度27,800円や28,000円くらいまで上昇となってから調整となるということなのかもしれない。

加えて、そろそろ9月末の日経平均入れ替えの話も出てきそうで、波乱も予想される。ただ、月末売り、月初買いということでの波乱と思っていていいのだと思う。とりあえずいったん下値を見て、戻りを試し、そしてまた調整となるということなのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。