2021年8月31日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在の相場テーマは「夏休みは終わったのに...」だ。どうしちゃったのかというくらい動かない。先週まではジャクソンホールがあるから動けないといっていたのが、今週に入れば米雇用統計があるから動けないといっており、動けない材料探しとなっている。夏休みが終わって、全体的にやられてはいないだろうが、儲かってはいないだろう。どこから入ればいいのかわからず、人が動かしてくれるのを待つ相場となっているようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは108.80~110.80円。上値はジャクソンホールの流れの後で確かに重いが、かといって急落するイメージもない。また、テーパリングの話が出たものの、具体的な利上げの道筋は示されていないし、すぐの利上げはないだろうから、今週は一旦、売り場探しで臨みたい。テーパリングを期待して買っていたドル買いのポジションがどこかで巻き戻しが入る気がしているため、戻ったところで売って、109円台前半でしっかり買い戻したい。そしてその後、108円台後半に来た場合は、もう一度買えるのかどうかを改めて見極めたいと思っている。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。