日経平均   28,543.51 円 △ 92.49 円
≪東証一部≫
売買高    10億5,806万株
売買代金  2兆6395億7500万円
値上り銘柄数 896 銘柄
値下り銘柄数 1,197 銘柄
騰落レシオ(25日) 102.97 %
為替 1ドル=110.00 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買いで堅調だが上値も重い

米国株はまちまちだったが、月初の買いが入り寄り付きから買い先行となり上値を試す動きになった。ただ、寄り付きからの買いが一巡となると手仕舞い売りに押されてじり安となった。引き続き買いも入っているようで下げ渋りとなったが、軟調となる場面も見られるなど目先の過熱感から手仕舞い売りに押されて冴えない展開となった。

昼の時間帯も特に動きは見られず後場に入ってからも値持ちは良いものの上値を買い上がるでもなく、方向感に乏しい展開となった。節目とみられる28,500円水準で狭い範囲での保ち合いが続いた。引けを意識するところで手仕舞売りに押されたが、最後まで値持ちも良く、買戻しを急ぐ動きもあって、後場の高値圏での引けとなった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されて冴えないものが多かった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数も日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られたが売り急ぐということでもなく、積極的な売り買いに乏しい感じだった。

月初の買いは続いていたようだ。売り向かう動きに押される場面もあり、電鉄株などが個別に売られたこともあって上値も重いが、まだ買いはあったものと思われる。ここからは買いも一巡となるのだろうし、上値の節目と見られる28,500円まで到達したということでの達成感もあり、手仕舞い売りに押されることになるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲を抜けてきたがまだまだ抜けきれないという感じだし、雲や75日移動平均線のサポートを確認する場面もありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

月末売りも、月初の買いもアノマリーは健在ということだろう。ただ、アノマリーがあるからとそれに乗ろうとする向きが多くなってきているので、アノマリーが素直に見えて来ないということだろう。逆に言えばそうしたイベントなどがないと動けないということだろう。

こうしたイベントなどに関係なく、業績面で割安感が出ている銘柄、もうすでに大きく売られていて売りが出難い銘柄などはちょっとしたことで買い直されることになると思う。地銀が良い例で、海運株や商社株のように割安を見直すことがあると思う。

一方で電鉄株は証券会社のレポートや公募株発行を嫌気して売られたが、売られすぎ、過剰反応と言えるだろう。1社が公募をしたからと言って他の会社もするとは限らず、さらに前向きの公募ということであれば、逆に買い場ということもあるだろう。

公募やレポートが出たといっても、そうしたイベントに反応して動いた方に動くということで大きく動いているだけであり、公募だからとか個々企業の割安感とか関係なく売られているので、すぐに戻の水準まで戻すことになると思う。こうした皆が売ときは買い場と心得る。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。