日経平均 29,659.89 円 △ 531.78 円
≪東証一部≫
売買高 11億7,683万株
売買代金 3兆0419億5800万円
値上り銘柄数 1,555 銘柄
値下り銘柄数 532 銘柄
騰落レシオ(25日) 118.07 %
為替 1ドル=109.81 円
☆ 市況概況 ☆
上がるから買うで大幅高
先週末の米国株はまちまちとなり、上値も重かったのだが、先週末の菅首相退陣のニュースを引き続き好感するように買い先行となり、大幅高の始まりとなった。さすがに寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに上げ幅縮小となる場面もあったのだが、空売りをしては買い戻すというような感じで買い直されてさらに上値を試す動きとなった。
昼の時間帯も特に動きは見られず、若干手仕舞い売りも出たようだが、後場もそのまま値持ちの良い展開が続き、引けを意識する時間帯には29,700円まで上昇する場面もあった。さすがに最後は手仕舞い売りもあったが、特に売り急ぐということでもなく、値持ちの良い引けとなった。
小型銘柄もさすがに堅調なものが多くなった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いが散発的に見られたが特に指数を大きく動かすということもなく、方向感が出るでもなかった。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を控えての持高調整などが中心となっていたようだ。
引き続き首相交代を期待する動きとなった。特に何が変わるということでもないのだろうが、上がるから買う、買うから上がるという状況で指数が大きく押し上げられている。空売りが積み上がっているようであれば日経平均も3万円を超える場面もあるのだろうが、積み上がらなければいったん調整感が出るのではないかと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
さらに上値を試す動きで移動平均や基準線、雲などからの乖離が大きく目先的な過熱感も出てきており、そろそろ上値も重くなり、調整となるのだろう。
☆ あれやこれやと一言 ☆
先週末の流れを受けて買い先行となり、特に材料があったということでもないのだが大きな上昇となった。首相交替を好感するということで買われているが、特に誰になっても変わらないと思うのだが、「アベノミクス」の始まりの展開を期待しているのだと思う。
上がるから買うということなので、行くところまで行くとしか言いようがないが、逆に言えば上がらなくなれば売られるということになるのだろう。そしていったん売られ始めると今度は大きな下落となるだろう。ただ、そうやって下落するかもしれないということで空売りが積み上がれば下落することなく大きな上昇が続くということになる。
いずれにしても目先の需給次第ということで読み難いが、過熱感が強いということも確かであり、目先的に買われすぎている感じだ。塩漬けが解消するとか、新しい資金が入ってくるかどうかもしっかりとみておかなければならないのだと思う。
日経平均の銘柄入れ替えの問題もあり、日経平均は上値が重くなるのではないかと思うが、先物・オプションSQもあり、そのヘッジの先物買いなどで指数が押し上げられるということもあるのだろう。方向感が見極め難いが行き過ぎということには違いなさそうだ。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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