日経平均   29,839.71 円 ▼ 660.34 円
≪東証一部≫
売買高    13億1,988万株
売買代金  3兆3780億4700万円
値上り銘柄数 218 銘柄
値下り銘柄数 1,943 銘柄
騰落レシオ(25日) 138.53 %
為替 1ドル=109.56 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

世界同時株安の流れで大幅下落

日本市場が休場中の米国株が大きく下落、世界的な株安となったこともあり、売り先行となった。それでも寄り付きからの売りが一巡となったあとは下げ渋り、大幅安ながらも指数は小動きとなった。節目とみられる日経平均の3万円を意識して超えれば売られるというように、目先的な過熱感が強かったこともあり、大きな下落となるものも目立ちほぼ全面安となった。

昼の時間帯は下げ渋り、売り急ぐ動きも見られず、後場に入ると下がらないことでの買戻しから下げ渋り戻りかける場面もあった。それでも3万円を意識すると買いが鈍り、戻り売りに押されるという展開が続き、最後は手仕舞い売りに押されて結局は安値圏での引けとなった。

小型銘柄も総じて売りが先行となったが、主力銘柄ほどの下げとならなかった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売りは思ったよりも少なかったが、買戻しを急ぐ動きも見られず、指数を大きく方向付けるようなこともなかった。

大きな下落となったが、今はまだスピード調整というような雰囲気だ。それでも節目とみられる3万円を割り込んだことで、逆に3万円から上の水準は買えないという雰囲気でもあり、空売りが積み上がらない限り上値の重い冴えない展開が続きそうだ。調整感が強まって下値を試す場面もまだまだみられると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
大きく下に放れたが、まだまだ移動平均線からの乖離も大きく、移動平均線までの調整はありそうだ。窓をを埋めるような戻りとなるかどうかということになるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

目先的な過熱感が強かったこともあり、世界同時株安の流れで大きな下落となった。それでも悲観的な見方も少ないようで、日経平均VI(ボラティリティーインデックス)は大きく上昇することもなく、まだまだ「押し目」という感覚なのだろう。

ここから上値の重さを確認しながら下値模索となるのか、一気に切り返すのかということだが、まだまだ過熱感も強く、調整が続くと思われる。既に調整感も出ていたこともあり、ここからさらに値幅か日柄の調整があると思う。

中国企業のデフォルト懸念からの下げということだが、あくまでもきっかけに過ぎず、遅かれ早かれ目先的な過熱感を冷ますような調整があると思われていたので、比較的冷静な動きとなっているのだろう。ここから2015年夏や2018年秋から冬の暴落のようになるのかどうか、金融政策にかかっているということになるだろう。

ちょうど日銀の金融政策決定会合や米FOMC(公開市場委員会)を控えて買われすぎ銘柄の修正が見られたということだろう。ここから金融政策次第でさらに大きな調整となるか、値持ちの良い展開となるかということになる。あとは目先の需給要因であり、空売りが積み上がるかどうかということになるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。