2021年9月29日10時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米金融当局による資産購入のテーパリング観測を背景に、米国債利回りは昨日28日(火)もほぼ全ての年限で上昇。米2年債利回りは昨日28日(火)に一時0.32%と、2020年3月以来の高水準に到達。30年債利回りは11ベーシスポイント(以下bp、1bp=0.01%)上昇し2.1%をつけ、タカ派トーンが示された先週のFOMC会合以降の上昇幅は約30bpとなった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目の10年債利回りは1.54%へと急伸。呼応して動意づいた米ドル/円は111.58円付近まで上昇。一方、金利上昇を受け、米国株は反落。ナスダックは2.83%、 NYダウは1.63%下落。個人的には米10年債利回りが2.00%を超えてくるか、もしくは上昇スピードが速くなる時を除けば、まだ米国株が大崩れするほどの状況ではないと想定しているが、今週に入っての金利上昇スピードが速かったことで、米国株は軟調に推移。米ドル/円は、ドル金利の上昇と連動しての上昇トレンドは変わらず。加えて、注目は本日29日(水)に行われる自民党総裁選の投開票の結果。高市早苗総裁誕生の可能性も高いという意見も増えており、本日29日(水)の自民党総裁選にも注目。その結果にも左右されるが、米ドル/円の押し目買い継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。