2021年9月30日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日29日(水)の米ドル/円は一気に112円台へと上昇した。これまで、ドルの上昇を主導してきた米長期金利が低下したにもかかわらずドル高は継続した格好で、ドルの「先高観」が根強い事を物語る動きであった。ただ、米ドル/円の112円台前半は、2019年の112.40円、2020年の112.22円と、2年続けて年初来高値となったいわくつきの水準だ。強い上値抵抗と言い換えてもいいだろう。加えて日足RSI(9日)が買われすぎを示す75%を超えおり、短期的な「過熱感」も漂いはじめた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

9月末最終日で薄商いが見込まれる中、本日30日(木)の米ドル/円は「先高感」と「過熱感」が交錯する形で不安定な値動きとなりそうだ。5日移動平均線付近(30日10時時点111.43円前後)までテクニカル主導で調整する可能性も視野に入れておきたい。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。