2021年10月5日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は先週、2日続けて112円台の高値をつけ、目先の天井は打ったかというところ。しかし2度攻めたものの、112円台にしっかり移行できなかったことで、調整が入るかもしれない。また米国は債務上限問題を抱えており、世界的に株価が調整気味になっていること、日経平均も相当弱いことなどから米ドル/円はさほど大きくは上がらないとみている。一旦112円台まで上がった際、ショートの損切りがかなり出たようで、もう一度ショートが大きく巻き上がるほどポジションが溜まっていないことからも大きな上昇は見込めなさそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは109.80~112.20円まで。オーバーシュートしても上は112.20円付近までと考えている。戦略的には十分に引き付けて売りから入り、特に111.50~111.85円にかけては戻り売りで入って、ストップは112.25円の上に置き、買い戻しは110.30円以下というイメージ。さらに109円台後半まで下落した場合は、新規でロングを取れるのかどうか慎重に検討したい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。