日経平均   27,678.21 円 △ 149.34 円
≪東証一部≫
売買高    13億3,087万株
売買代金  2兆9449億0200万円
値上り銘柄数 839 銘柄
値下り銘柄数 1,249 銘柄
騰落レシオ(25日) 98.64 %
為替 1ドル=111.44 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

一時大幅高となるも戻りも鈍い

前日までの大幅下落の反動もあり、買い先行となった。特に理由のないなかで大きく売られたという感じでいったん底堅さがみられると一気に買戻しが入り大幅高となった。ただ、節目とみられる28,000円を超えると上値が重く、手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。

昼の時間帯は戻り売りに押されさらに上げ幅を縮小、後場に入っても特に買い急ぐということがなく上値の重さが確認されては値を崩すという感じで上げ幅を縮小となった。引けを意識する時間帯から再度買い直されたが跡が続かない感じで、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑もあり、方向感が見えなかったが、最後は手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小、TOPIXはマイナスとなって安値圏での引けとなった。

小型銘柄も総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いも見られたがいったん方向が決まった後は指数に連れての動きが中心で方向感を出すような場面も、指数を大きく動かす場面もあまり見られなかった。

あいかわらず、指数に影響の大きな銘柄次第という感じの相場だった。今日は昨日までと違い、日経平均買い、TOPIX売りというような状況だったが、オプションSQを睨んでの持高調整と思われる。SQの思惑で右往左往した面もあるのだろうが、売られ過ぎ感が強く、売り難さも見えてきている。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の下限水準でサポートされ、上限で上値を押さえられた形だ。この雲をどちらに抜けるかということになるが、雲の上昇がみられるところだけに戻りを試す動きが期待される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらず何に反応しているがよくわからないよな相場だ。テーマ性も何もなく、上がれば買い、下がれば売りという感じで目先のちょっとした動きに反応して右往左往している感じだ。個々の銘柄、特に指数に影響の大きな銘柄が目先の需給だけで右往左往していることが大きな要因だろう。

日経平均は米ダウ平均やナスダック指数と違い、日経平均に影響の大きな銘柄の属性が見えていないことで右往左往してしまうということだろう。指数に影響の大きな銘柄が業績で買われるとか、成長性で買われるということでなく、ウェイトが高すぎることが今のような混乱を招いている感じだ。

今回も3銘柄の入れ替えがあったが、この入れ替えや配当取り後の処理で大きく動きが出ているということだろう。まさに9月に行って来いとなった理由と合致するのではないかと思う。政治がらみの話の方が分かりやすいことは分かりやすいが、実際には銘柄入れ替えの影響などが今回の混乱の影響だろう。

日経平均の特異性が特異な相場となっている要因であり、日経平均がまさに仕手株の様相を呈している。やはり投資は好業績銘柄ということで個別に対応し、日経平均の先物やオプションはヘッジやゲーム感覚での取引に徹するということかもしれない。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。