2021年10月19日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

現在、「円安が止まらない」といった相場で113円は固まった感じだ。今のところまだ114.50円は突破できていないが、あと数銭程度。ここを抜けて115円台に乗ると、そこからの抵抗線はよくわからなくなる。さらに115.50円を抜けた場合は116円付近まで抵抗線がほぼない状態だ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは113.00~116.20円。ややワイドだが、予想上値は115.50円を抜けた場合を想定してのレベル。戦略としては、「そろそろ天井だ」などといってショートを振るのではなく、怖いながらも押しを丁寧に買っては上がったところで半分利食うなど(口で言うほどロングを引っ張るのは簡単ではないのだが)、小まめに少しずつやっていくのが得策だろう。一番やってはいけないのが「高くて買えないから売る」というトレード。この発想はありがちだが、最もNGな考え方。確かにアナリストなどはみんな「押し目を買え」というものの、押し目のような場面に来ても、ここからもっと下がるのではないかと不安になる気持ちはよくわかる。しかし現在は、高値警戒感を抱きつつも、怖々ながら少しずつ買いから入っていくトレードしかなさそうだ。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。