日経平均   29,255.55 円 △ 40.03 円
≪東証一部≫
売買高    11億1,780万株
売買代金  2兆7099億0400万円
値上り銘柄数 790 銘柄
値下り銘柄数 1,280 銘柄
騰落レシオ(25日) 81.91 %
為替 1ドル=114.55 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

決算発表前の買戻し一巡もあり、冴えない展開

米国株は堅調だったことから買い先行となった。ただ、積極的に買い上がる材料にも乏しく、寄り付きの買いが一巡となった後に節目とみられる2万9500円を試す展開から手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。29,500円の節目まで戻したことでの達成感もあり、決算発表前の買戻し一巡感もあって手仕舞い売りが嵩んだものと思われる。

昼の時間帯は先物の買戻しなども見られ、後場に入ると戻りを試す動きとなった。それでも29,300円を超えると買えないという展開であり、指数を押し上げた銘柄も買戻し一巡から売られるものも見られ、じりじりと上げ幅縮小となった。さすがに昨日の終値を意識するところでは下げ渋り、最後は買戻しもあって小幅高となった。

小型銘柄も買戻し一巡から売られるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数は小幅安、二部株指数は小幅高となり、日経ジャスダック平均は軟調だった。先物はまとまった売り買いも散発的に見られ、指数を動かす場面もあったが、一方向に断続的に動くということもなく、持高調整の売り買いが中心だったようだ。

依然としてインフレ懸念や中国懸念などはあるものの、一時期ほどの懸念する動きもなく、総じて堅調ではあるが、決算発表を控えて買い上がり難い感じだ。どこまで織り込まれているのかということでもあり、日経平均も9月高値からの下落の半分を戻したことでの達成感もあり、まだまだ上値の重い冴えない展開が続き、下値を試す動きもみられるのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線も抜けかけてきたが、まだまだ上値の重い展開となりそうだ。雲のサポートを確認したり、基準線のサポートを確認するような場面もあるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

指数だけ先行する、日経平均に影響の大きな銘柄だけ上がるという状況が続いている。売られていたものの買戻しでの調整だと思うが、ファーストリテイリングなどは決算発表も終わっており、特に買い上がる材料もないので、月次売り上げなどに反応する場面もあるかもしれない。

ただ、本日のソフトバンクGの動きを見ても、買戻し以外の買いが見られないという雰囲気でもあり、空売りが積み上がるかどうかということで日経平均の動きも決まりそうだ。芳しくない決算、特に商品相場の上昇の影響などが取り沙汰されると調整感が強まるのだと思う。

米国でも今のところ商品相場の上昇が企業業績に影響を与えるという雰囲気でもないが、インフレ懸念がスタグフレーション懸念に変わるという可能性もあり、慎重に見ておいた方がいいだろう。日経平均も節目まで戻したのでいったんは利益確定をしてもいいところだ。

決算動向に右往左往するのだろうが、どこまで織り込まれているかということになる。売られていたものが好調な決算であれば、買い直されるのだろうが、買われていたものが好調な決算を発表しても売られるのではないかと思う。同様に売られていたものが芳しくない決算を発表しても売られず、逆に買われるということもあるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。