日経平均   28,804.85 円 △ 96.27 円
≪東証一部≫
売買高    10億5,124万株
売買代金  2兆4303億0400万円
値上り銘柄数 933 銘柄
値下り銘柄数 1,122 銘柄
騰落レシオ(25日) 77.23 %
為替 1ドル=114.03 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い戻し一巡となると上値も重く冴えない展開

米国株は相変わらずまちまちの展開だったが、昨日の大幅下落の反動もあって半導体関連銘柄を中心に買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後も買戻しを急ぐような場面も見られ、29,000円を意識するところまで上昇する場面もあった。ただ、さすがに節目を意識すると週末ということでの手仕舞い売りも嵩んで上値も重くなった。

昼の時間帯も先物の買戻しが見られて上値を試すような動きになり、後場に入ると再度29,000円を試す動きとなったそれでも上値は重く、日経平均を押し上げるような動きも限られ、上値の重さが嫌気されて手仕舞い売りに押されじりじりと上げ幅縮小となった。引けを意識する時間帯からは買い戻しも見られて日経平均は堅調だったが、値下がり銘柄も多く、総じて冴えない展開だった。

小型銘柄も冴えないものが多かった。東証マザーズ指数や二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は堅調ながらも上値の重い展開だった。先物は午前中はまとまった買いが散発的に見られたが午後になるとまとまった売りが散発的に見られるという状況であり、戻りの上値を押さえる要因となった。

相変わらず買えない状況からちょっとした売りに敏感に反応する形となった。既に日経平均に影響の大きな一部の銘柄以外は調整感が強まっているものも多く、決算発表を見ながら個別の対応となってくるのだろう。日経平均に影響の大きな銘柄は買われ過ぎ感が依然として強いので、割安銘柄に分があると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲や25日移動平均、基準線に上値を押さえられた形となった。調整感が強まりそうで引き続き上値を押さえられながら下値を試すことになりそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

昨日の反動から反発となる場面もあったが、日経平均に影響の大きな東京エレクトロンだけという相場だった。相場全体としては昨日の大きな下落の本当の要因がわからないまま買えないという感じだった。決算発表を控えての手仕舞い売りがまだまだ多いということだろう。

決算に対する期待もあるのだが、商品相場の急騰の影響や米国金利の上昇への不安などもあって買い切れないというこだろう。加えて中国企業の問題、中国の景気鈍化懸念、米国でのスタグフレーション懸念も買えない要因となって、買えるものが限られるという結果になっている。

調整感が強いということであり、9月の上昇が異常だったということになりそうだ。世界的な金余りの余波で恐慌をきたすような暴落への懸念は薄いが、逆に買い上がるような好材料も少ないということだろう。米国企業の決算の影響などもありそうで、上値の重い展開が続くのだろう。

買える銘柄が少なくなってきているということ、そして押し目と思って買ったはいいが塩漬けとなったものなどもあり、決定的に買えるものが見られないと資金の回転も効かないということだろう。あとはどれだけ空売りが積み上がるかにかかって来るのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。