2021年10月26日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は「円安の調整の週」というイメージでみている。先週は円安のピッチがあまりに早く、米ドル/円は114.70円付近の高値から113.41円付近の安値まで下落。しかしここから113円付近までもう少し下がってもいいのではないかという気がする。また113円付近まで下がれば買い場探しをしてもよいのではないかと思っている。たとえ下がってきても、米国のテーパリング並びに来年の利上げ意向など、ファンダメンタルズ的には何も変わっていない訳で、その一方、日本は金利上昇の気配は全くない。そう考えると、日米の金利差は広がる方向しか考えられないだろう。ただマーケットがテーパリングなどを織り込んでいるため、それ以外の注目ポイントとしてはそこから果たしてどれだけ市中金利が上がるのかというくらいだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは112.80~115.00円。戦略としては米ドル/円の押し目待ちの買い場探し。先週、115.50円を抜けた場合、116円台まで予想上値を想定したが、さすがに気持ちがブルになり過ぎた気がする。今週は113円付近までの下落があった際、買い場を探す形で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。