2021年10月29日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日28日(木)の欧州市場では、ラガルドECB総裁が「超緩和的な金融政策へのコミットメント」を強調。しかし、それは十分ではなかったようで、マーケットは引き続き、来年にも利上げがあると見込んでおり、ユーロ/米ドルは反発。ラガルド氏のコメントを振り返ると、「ユーロを買い戻すきっかけになった」という報道にはピント来ないが、マーケットでは引き続き、来年9月までにECBが少なくとも1回の利上げを実施すると織り込んだままだ。仮にその織り込みが正しければ、来年3月まで継続すると表明している超緩和的な緊急措置からの劇的な転換となるとブルームバーグはコメントしている。個人的には今月資源国通貨が、エネルギー価格の高騰や、金融緩和からの脱出などを背景に対円、対ドルのみならず、対ユーロにでも上昇してきたことに対してのユーロの反発もあると想定している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日29日(金)は月末。月末のリバランスによる乱高下に巻き込まれないように注意したいところ。米ドル/円は113.00円~115.00円での持ち合いに終始しており、こちらはダウンサイドは限定的。結果、本日29日(金)はユーロ/円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。