2021年11月2日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の米ドル/円のテーマは「浅くて短かった調整」だ。米ドル/円は先週、10月28日(木)に113.26円付近の安値を付けたが、この調整は思ったよりも浅く、時間的にも短かった。レートもしくは時間、いずれかの調整が入ることは想定していたものの、時間的に短かっただけでなくレベルとしても113円を割れることもなく切り返してきてしまった。これをみると買えていない人間がかなりいると思われる。本邦輸入企業やショートで捕まっている個人投資家、機関投資家の外債投資、もしくはヘッジの買い戻しなど、さまざまな外貨買いのフローが出ているようで、やはりレベル感でショートをふってはいけないということを改めて感じた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは113.20~115.50円。今週も下は113円に届かない気がしているため、戦略としては113.30円以下、113.20円付近などで買ってストップは念のため112.80円付近に置きつつ、跳ねたところで半分利食いたい。もし115円台まで乗ってしまえば一旦全部利食ってもよさそうだが、114円台後半や115円は重くなるところなので簡単には抜けないかもしれない。もし115円を抜けた場合は115.50円付近までの上昇が考えられるため予想上値に設定した。115.50円付近は2017年3月の高値レベル。チャート的には、ここを抜けるとこれといったレジスタンスがないため、次は118円台まで行ってしまうかもしれない。なので愚直に押し目を待って買って、跳ねたら半分利食ってまた押し目を待ちつつ、ロングをキープし買い回転させる形で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。