日経平均 29,611.57 円 ▼ 182.80 円
≪東証一部≫
売買高 12億6,664万株
売買代金 2兆9916億8900万円
値上り銘柄数 540 銘柄
値下り銘柄数 1,591 銘柄
騰落レシオ(25日) 84.02 %
為替 1ドル=113.67 円
☆ 市況概況 ☆
好調な決算に反応しきれず冴えない展開
米国株はまちまちとなるなかで買い先行となった。ただ、特に買い上がる材料もなかったことから寄り付きの買いが一巡となると一気に売られ、軟調となり、週末の手仕舞い売りもあって、戻りかけては売られるというよな展開になった。日経平均に影響の大きな銘柄の一角が堅調で何とか下支えとはなったが、好調な決算発表にも反応は鈍く安値圏での引けとなった。
昼の時間帯も特に動きは見られず、後場に入ってからも値動きの悪さから売り急ぐ場面も見られた。それでもさすがに節目とみられる29,500円を試すところでは買戻しも入り、下げ渋りとなった。好調な決算を発表する銘柄も多かったが、予想を下回ったとか、織り込み済みだということで売られるものが多く、総じて軟調だった。買戻し以外に買いが入らないというような感じだったが、指数に影響の大きな銘柄がしっかりしていたことで指数は下げ渋った。
小型銘柄もまちまちだった。東証マザーズ指数は堅調だが、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。先物は持高調整とみられるまとまった売り買いも散発的に見られたが、断続的な売り買いは少なく、方向感は見られなかった。週末の持高調整の売り買いが中心だったようだ。
好調な決算を発表する銘柄も多いのだが、既に大きく買われていたということで売られるものも多かった。さらにここから好調な業績を維持するとか、さらに業績が良くなるというような雰囲気でなく、既に織り込まれているという見方が強いということだ。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
雲にサポートされたものの上値の重さが見られる形となっている。雲の下落に合わせて調整となりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
米国株も指数は堅調だが、一部の銘柄だけでの上昇という感じでもあり、決して良い相場ということでもなさそうだ。日本市場も年内31,000円等というような威勢の良い声も聞こえてきているが、これだけ好調な決算を発表しても既に織り込まれているというような感じだと上値も限られそうだ。
日経平均に影響の大きな銘柄も好調な決算を発表するものが多いのだが、既に大きく買われているものが多いということで上値も重くなっている。利益確定売りというよりは買戻し一巡という感じであり、さらに上値を買い上がるだけの材料がないということだろう。
米国でのインフレ懸念などが薄れても日本では特にインフレ懸念で売られたということでもなく、商品相場の上昇もインフレも企業業績にとってプラスとなるのかどうか、などが懸念されているのだろう。金融政策に目新しいものもなく、経済対策もバラマキだけということでは企業業績に対する期待もできないということなのだろう。
企業業績や賃金上昇に結び付くようなバラマキでない経済対策などが全く見えてこないということも株価が上昇しない要因ということなのだろう。将来に期待するというよりは目先に期待が持てないということなのだろう。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!
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