2021年11月11日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日10日(水)の米ドル/円は、一時112.77円前後まで下落して下値を試す場面もあったが、NY市場ではインフレ懸念の高まりを受けて米長期金利が急伸する中、114.01円前後まで大きく反発した。米10月消費者物価指数(CPI)が前年比+6.2%と31年ぶりの高い伸びを示した事で、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が再浮上。ドルは対ユーロで約1.0%高、対ポンドで約1.2%高、対豪ドルでも約0.7%高と全面的に上昇した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円日足チャートをみると、20日移動平均線を一気に上抜けて昨日10日(水)は大陽線で引けており、いかにも上値模索の動きが再開しそうなムードとなっている。ただ、本日11日(木)は米国の祝日(ヴェテランズデー)でNY債券市場が休場となるため、米長期金利上昇というドルの追い風は期待できそうにない。勢いだけでは、10月後半以降ことごとく跳ね返された114円台前半の壁を越えるのは難しいかもしれない。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。