日経平均   29,277.86 円 △ 171.08 円
≪東証一部≫
売買高    11億9,030万株
売買代金  2兆4883億6000万円
値上り銘柄数 860 銘柄
値下り銘柄数 1,233 銘柄
騰落レシオ(25日) 93.04 %
為替 1ドル=113.97 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安で売り先行も先んじて下落していたこともあり、買戻し入り堅調

米国株が軟調、特にナスダック指数が大幅下落となったことから日本市場は売り先行となった。ただ、既に日本株は先んじて下落していたこともあり、節目と見られる29,000円を割り込まないと見ると買戻しを急ぐ動きなどもあって堅調となった。いったん堅調となるとさらに買戻しを急ぐ動きが見られ、まとまった買いも入ったようで堅調な展開となった。

昼の時間帯も特に動きは見られず、後場は想定通り29,250円の攻防というような雰囲気になったが、特に売り急ぐことも買い急ぐこともなく指数は小動きだった。前場同様に日経平均に影響の大きな銘柄に買い戻しが続き、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡む持高調整の買いなどもあったようで堅調な引けとなった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものも多くまちまちだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は小幅高だった。先物はまとまった売り買いも散発的に見られて指数を動かす場面もあったが、断続的な動きということでもなく、指数を方向付けるような形にはならなかった。

米国ではインフレ懸念が強まって買われすぎ銘柄の修正となったが、日本市場は全く関係ないという感じだった。好調な決算でも反応しきれず、かと言って売り急ぐこともないということでまだまだ保ち合いが続くということなのだろう。上値の重さが嫌気されては売られるということになると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲にサポートされた形で下げ渋りとなった。包み足となり、戻りも期待されるが、まだまだ底堅さを確認するような冴えない展開が続くと思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

本日も日経平均に影響の大きな銘柄だけという感じで方向感に乏しい展開となった。積極的に買い上がる材料も特にないので、上がるから買うということにもならないということだ。上がれば売りということでもあり、割安銘柄の修正高などで指数を押し上げないことには買えないということなのだろう。

上がらないから買わない、下がらないから売らないということで閑散小動きという感じだ。決算相場も落ち着いた感じで売られすぎたから買うということでも買われすぎたから売るということでもなく、逆に売らないから買われすぎるし、買わないから売られすぎるということのようだ。

ただ、決算発表が出揃い、インフレ懸念や金利上昇が懸念されるなかではやはり売られすぎ銘柄の買い直しなどがみられると思う。買われ過ぎ銘柄から売られ過ぎ銘柄への資金シフトなどが起きるのではないかと思う。

ここは単純に低PER(株価収益率)、低PBR(株価純資産倍率)銘柄を見直すということで良いのだろう。海運株も電子部品株も底堅さが見られているところで、注目しても良いのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。