日経平均   29,776.80 円 △ 166.83 円
≪東証一部≫
売買高    11億6,341万株
売買代金  2兆6394億0800万円
値上り銘柄数 1,054 銘柄
値下り銘柄数 1,029 銘柄
騰落レシオ(25日) 94.20 %
為替 1ドル=113.82 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買い先行で始まるも上値は限定的

週末の米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったこともあり、買い先行となった。寄付きの買いが一巡となった後はいったん上値を試す動きとなったものの29,800円を超えると買い一巡から手仕舞い売りに押されて上げ幅を縮小となった。特に朝方発表されたGDP(国内総生産)速報値や中国の経済指標などへの反応もなく、本日の安値圏での引けとなった。

昼の時間帯も特に買いが入らないことから手仕舞い売りに押される展開となり、後場に入るといったん本日の安値を割り込んで上げ幅縮小となったが、それでも売り急ぐということもなく値持ちの良さから今度は買戻しも入るという状況でほとんど指数は動きは見られなかった。結局後場は方向感は見られず堅調ながらも上値の重い展開となった。

小型銘柄も総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を動かす場面もほとんど見られなかった。いつもの月曜日ということで方向感はない一日だった。

堅調ながらも上値の重い展開となった。3万円を付けるというよりは買戻し一巡から上値の重くなる雰囲気が見えており、売り急がないまでも買えないという状況だろう。インフレ懸念が強まると企業業績への影響なども取り沙汰されると思われ、当面は上値の重さを嫌気する場面も見られそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲のねじれの日柄で目先的な高値を試す動きとなった。目先的な保ち合いの上限を確認したというような雰囲気でもあり、明日の動きで上下の方向が決まるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

米国株高を受けて買い先行となったものの3万円まで一気に突っ走るというわけにはいかなかった。月曜日は高くても火曜日から上値の重さが嫌気されるというパターンも案外多いような気もするので、明日も冴えない展開になるとまた売り急ぐことになりそうだ。

大きな流れとしては上値を買い上がるという雰囲気でもなさそうだ。GDP(国内総生産)の発表などにも全く反応は見られないようだし、好調な決算も織り込まれているとなるとさらに業績が回復、あるいは見直される銘柄が多くならないと上値も重いということだろ。

来週は早くもクリスマス商戦が始まるということだが、あまり消費が盛り上がるような雰囲気でもなく、かと言って企業が設備投資をどんどん進めるという状況でもなく、会社分割や自社株買いくらいしか買い材料がないような感じでもある。

ここから3万円を超えるにはさらに好調な業績が示されて買われすぎ銘柄が買われすぎでなくなるか、割安感がある銘柄が一段と買われないとならないということだと思う。上値の重さが気になりだすと悪材料を取り沙汰して売り急ぐこともあるのだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。