日経平均 29,774.11 円 △ 28.24 円
≪東証一部≫
売買高 10億6,538万株
売買代金 2兆3720億4300万円
値上り銘柄数 1,054 銘柄
値下り銘柄数 1,023 銘柄
騰落レシオ（25日） 83.34 %
為替 1ドル＝114.33 円
☆ 市況概況 ☆
インフレ懸念などから売り先行も買戻しも入り堅調
週末の米国株は相変わらずまちまちで、特に材料視されることもなかったが、インフレの影響などを懸念して売り先行となったものの特に売り急ぐということでもなく、半導体関連銘柄や海運株、ディフェンシブ銘柄の一角が堅調で下げ渋りの展開となった。連休の谷間ということもあり、相場全体としては方向感もなく指数は小動きとなった。
昼の時間帯には先物の買戻しも見られ後場に入ると指数に影響の大きな銘柄の買戻しなども見られ日経平均は値持ちの良い展開となり、堅調となった。ただ、積極的に買い上がるということでもなく相場全体としては上値の重い展開となった。月末も近く、休日前ということで目先の持高調整の売り買いが中心で方向感が見られなかったということだろう。
小型銘柄は堅調なものも多く総じて堅調だった。東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いは少なく指数を大きく動かすことも方向づけることもなかった。ヘッジとみられる売り買いや持高調整の売り買いが中心となったものと思われる。
日経平均は堅調だが、TOPIXは軟調というように相場全体としては方向感の見られない一日だった。特に経済対策を好感するような動きもなく、クリスマス商戦に期待するというような雰囲気もなく、決算発表も出揃って織り込まれたということもあり、様子見気分の強い展開だった。当面は一進一退の動きとなるのではないかと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
高値圏での保ち合いが続いている。値持ちが良いと言えば良いのだが上値が重いと言えば重く、どちらに放れるかというといったん下に向かうのではないかと思う。
☆ あれやこれやと一言 ☆
堅調な展開となったが、特に買い上がる材料もないなかでファーストリテイリングの買戻しなどが指数を押し上げたということだろう。相変わらず目先の需給だけでの動きということだが、上がるから買うという展開になるのかどうかということだ。
本日も後場に入ってから買戻しを急ぐ動きになって、上がるから買うという雰囲気にはなりきれなかったが今後値持ちの良さなどが好感されれば買戻しを急ぐことになるのだろう。空売りが積み上がることが大前提だが、本日のように意味もなく上昇するところでは空売りも積み上がるのではないかと思う。
指数に影響の大きな銘柄の2～3銘柄が買い戻しで指数を押し上げることになると上がるから買うということで指数が押しあげられるということもありそうだ。3万円は付けないと思うが、そう思う人が多いほど上がるとなると一気に抜けるということなのだろう。
ここからは意味もなく月末の売りや月初の買いが入るということもありそうで、本日のような値動きのさらに値幅の大きな動きがみられるということもあるのだろう。急騰も急落もあると想定しておく方が良いと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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