2021年11月24日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。 (提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円はやっと115.00円のバリアが決壊して、115円台に乗せてきた。ただ、米ドル/円のボラティリティは上がらず、本日24日(水)午前8時半頃の時点で115.10円レベルで推移。

現在の為替相場の戦略やスタンス

注目は米ドル/円よりカナダドル/円。その要因はまず原油高。原油高に対応し、主要石油消費国が異例の協調措置をとった。米国は5000万バレルの石油備蓄を放出すると発表。米国に協調して、日本および中国、インド、韓国、英国も放出するようだ。しかし、原油相場の反応は、消費国側の期待に沿うものではなく、WTIは報道を受けて一旦下落したものの、その後反発。備蓄放出計画がここ最近、既に市場に織り込まれていたのが要因。結果、原油高のトレンドは変わらず、これはカナダドル高の要因。加えてカナダ中銀のタカ派的な政策に後押しされて、2022年はカナダドルの上昇が注目されると想定している。戦略的には、カナダドル/円の押し目買いで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。