2021年12月2日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日1日(水)の米ドル/円は再び113円台を割り込んで下落。東京市場で113.63円前後まで強含んだが、NY市場では112.67円前後まで反落した。米国で初めて新型コロナ変異株「オミクロン」の感染が確認され、FRBのテーパリング加速観測も相まって米国株が続落した事から円買いが優勢となった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
本日2日(木)のアジア市場もリスク回避に傾く事が予想される中、米ドル/円は112円台半ばのサポート(11月30日安値112.53円前後)を維持できるかが見どころとなりそうだ。サポートを割り込めば節目の112.00円に向けて下げ足を速める可能性もあるだろう。もっとも、昨日1日(水)米国で発表された11月ADP全国雇用者数と11月ISM製造業景況指数はいずれも予想値を上回り、明日3日(金)の11月雇用統計に期待を繋いだ。こうした期待は米ドル/円の下値を支える材料になり得るだろう。いったんリスク回避ムードが和らげば、昨日1日(水)と同様に113円台後半への反発もあるだけに、グローバルな株価動向が本日2日(木)のカギとなりそうだ。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。