日経平均   27,753.37 円 ▼ 182.25 円
≪東証一部≫
売買高    13億4,849万株
売買代金  3兆1477億1400万円
値上り銘柄数 667 銘柄
値下り銘柄数 1,341 銘柄
騰落レシオ(25日) 71.27 %
為替 1ドル=113.09 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株安の割には下げ渋り、アジア株高の割りには冴えない展開

米国市場は金融緩和の終了が取り沙汰されて大幅安となったことを受け、本日の日本市場も売り先行となった。それでも夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物の終値を大きく上回った水準で推移、全体的に底堅さが見られた。昨日同様に月初の買いが見られたものと思われ、下げも限定的、一時堅調となるなど指数は冴えないながらも割安銘柄などに堅調なものも目立った。

昼の時間帯は昨日までは売られることが多かったが本日はほとんど動きは見られず、後場は買戻しなどもあって本日の高値を試す動きになった。さすがに高値圏である27,900円台に入ると上値も重く、逆に27,800円のところでは底堅さがみられるということで方向感はなく、最後は手仕舞い売りに押され、改めて上値の重さも確認される展開となった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものが多く見られた。東証マザーズ指数や日経ジャスダック平均、二部株指数は揃って大幅安だった。先物はまとまった売り買いは比較的少なく、散発的に見られるまとまった売り買いも指数を大きく動かすことはなかった。

月初の買いが継続しているようだ。値ごろ感からの買いも見られる銘柄などもあって指数は下げ渋りとなった。オミクロン株で大騒ぎとなっているがアジア株の動きを見ていると大騒ぎすることもないのではないかと思ってしまう。ただ、米国の金融緩和の終了の影響は大きいと思われ、米国の経済指標などには敏感に反応するのだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
底値圏での保ち合いということだ。急落後の下げ渋りとなっており、いったん戻す場面もありそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

本日も月初の買いがが見られたことで総じて底堅い展開となった。ソフトバンクGが大きく指数を押し下げたというように買われすぎ銘柄の上値の重さ、手仕舞い売りを急ぐ動きが出ているということだろう。月初の買いの対象とならないものが売られているという面もありそうだ。

単純に日経平均が買われているということではなく、月初の買いに買戻しが交じっている。さらに空売りが積み上がるようであれば、28,500円程度まではあっさりと戻すのではないかと思う。ただ、その先は米国の金融緩和の終了などでの信用収縮の流れが止まらないと戻しきれないと思う。

お金の流れを考えればオミクロン株での大騒ぎもあり、信用収縮の流れなのだろう。リスクの高いものから徐々に外していくということになるが、どこまで信用収縮が続くのかで相場の下落幅も変わってくるだろう。2018年の暴落や2015年の暴落を想定しておくと良いだろう。

いずれに暴落もいったん止まったかに思われたあとからさらに大きく売られるという状況であり、今回もここからさらに大きく売られるという懸念もある。まずは下げ渋りとなったが、まだまだ警戒は怠らない方が良いと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。