2021年12月6日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は上位よりスイスフラン(+0.62%)、円(+0.51%)と続いた。一方で下落通貨でも上位より豪ドル(-1.74%)、NZドル(-1.10%)、ポンド(-0.77%)、カナダドル(-0.43%)、ユーロ(-0.07%)と続く。上昇通貨・下落通貨の順位が多少入れ替わった以外は、ほぼ先々週と同じ構図。リスク回避の動きが続いている。11月下旬以降、景気回復や中銀の金融政策の正常化期待から、先行して買われてきた通貨群に大きな調整が入り始めている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週3日(金)に発表となった米国11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の増加幅は市場予想を下回ったものの、失業率は4.2%へと低下した。ISM非製造業景気指数は69.1と統計開始以来の高水準を記録、今月のFOMC会合でのテーパリングや利上げの前倒しが視野に入る。金利の市場では将来の景気減速を織り込み長期の金利が低下、結果、長短金利差が縮小するという引き締め期のようなイールドカーブ(金利曲線)となってきた。為替市場ではオセアニア通貨が売られ、ユーロ/豪ドルが上げ幅を拡大する。ユーロ/豪ドルの押し目買いを検討している。また今週は、米ドル/円で111.60~114.20円、ユーロ/米ドルで1.1200~1.1420ドル、ユーロ/豪ドルで1.6000~1.6380ドルを予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。