2021年12月7日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週3日(金)発表の米雇用統計で予想以上に米非農業部門雇用者数が低く、驚いて売り、その後は失業率が良かったので買い戻しをしたという流れだった。そして113.61円付近の高値を付けた。ここから113.65円を抜けるとストップが出そうな気がする。先週3日(金)は買われて113.61円付近まで上昇した後、112.56円付近まで売られ、112.50円を割ったら下がるかもしれないというベアセンチメントが出た。背景には急落した米債の利回りがあったのだが、その後戻してきている。現在のマーケットの焦点は来週のFOMCに向かっているが、テーパリングのさらなる加速からの利上げ、という流れになればやはりドル堅調だろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは111.85~114.30円。現在、米ドル/円日足の一目均衡表の雲の下限が111.90円付近にあり、90日移動平均線が111.93円付近にある。この2つが相まって112円が底堅い状況。そして目先の114円台の重さを見ると、このレンジ内で揉み合いを続けながら方向的には上を目指していくのではないかと思っている。よって戦略的には押し目買いから入り、跳ねて114円台になったら確実に利食いをしていく形で臨みたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。