日経平均   28,455.60 円 △ 528.23 円
≪東証一部≫
売買高    12億9,111万株
売買代金  3兆1135億9700万円
値上り銘柄数 2,111 銘柄
値下り銘柄数 58 銘柄
騰落レシオ(25日) 80.49 %
為替 1ドル=113.72 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買戻しを急ぐ動きで大幅高

米国株が大幅高となったことから買い先行となった。ただ、積極的に買い上がる材料もなく、寄り付きの買いが一巡となった後はいったん手仕舞い売りに押されるなど冴えない展開だった。それでもまとまった買いが入り始め、腰の据わった買いなどが見られると売られた銘柄から買戻しを急ぐ動きとなってじり高となり、大幅高となった。28,000円を下回らなかったということで買戻しを急ぐ動きになったものと思われる。

昼の時間帯も先物に買いが入りしっかりとした動きになり、後場に入ると上値を試す動きとなった。前場の高値水準を抜けてもさすがに28,500円を意識すると上値も重くなったが、値持ちの良さから買いが買いを呼ぶような形となり、28,500円を一気に抜けての動きとなった。最後は節目と見られる28,500円を意識するかのように手仕舞い売りもあって上げ幅縮小して28,500円を下回っての引けとなった。

小型銘柄も買い直されるものが多く総じて堅調だった。東証マザーズ指数を筆頭に二部株指数や日経ジャスダック平均も揃って大幅高だった。先物は散発的にまとまった買いが見られて指数を押し上げる場面も見られた。買戻しと見られるが、オプションのヘッジなどもあったものと思われる。

特に買い上がる材料があったということではなく、オミクロン株で大騒ぎとなって売られた分が買い戻されたということだ。積極的に買い上がるというよりはまとまった買いが入っていたようでもあり、リスク回避の行き過ぎからの修正高ということだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
28,500円の節目が上値となった形だ。ここから上は基準線や25日、75日の移動平均線、そして雲などが収れんしており、上値は重くなると思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

大きな上昇となったが、最後は節目とみられる28,500円を意識するように売られた。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出を控えての持高調整やヘッジでの先物買いも見られたと思われる。ただ、ここからはしっかりとした買い材料がないと抜けないということだと思う。

目先的に大きく売られたソフトバンクGなどが大幅反発となったことから指数も押し上げられた感もあるが、TOPIXの方が大きく上昇していたということは好感しても良いのだと思う。積極的に買い上がる材料がないなかで売られすぎ銘柄の買戻しに過ぎないのだろうが底堅さは確認できたのではないかと思う。

値ごろ感からの買いが入ったという感じだ。27,500円を割り込まないということが確認され、28,000円を超えたことでの買戻しなどもあったと思われる。金融緩和の終了時期が気になるところなので、さらに上値を買い上がるということにはなり難いと思う。

ここから空売りが積み上がっているということであればさらに買い戻しで上値を目指すのだろうが、いったんは戻りも一服となってくるのだと思う。先物・オプションSQもあり、まだまだ波乱もありそうだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。