2021年12月14日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週は、「クリスマス前のポジション調整色が強まる週」となりそうだ。今週は各国の金融政策決定会合があるが、基本的には変更なしとなりそうだ。もしかすると英国のみ利上げがあるかもしれないというところ。現在の米ドル/円はレベル感から行くと買いづらいため、ショートに傾きやすい。本邦輸出企業は社内レートが108円や109円らしいので余裕のようだが輸入企業はドルを買うには高めのレベルなので厳しいようだ。そういった意味ではどうしてもBIDが上がってきがちだろう。あと、海外勢は基本的に、もうクリスマス休暇に入っているため、あまり参戦しない期間に入っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは112.50~114.50円。基本的には113円台中心の動きになりそうだ。薄商いとなるので、なるべくポジションは軽めにしたい。出来ればオーバーナイトは持たないほうがよさそうだ。戦略的には112円台の後半辺りで押し目買いから入って、114円台で決済のイメージ。しかしながら、今の時期は利益が少な目であっても「小まめな利食い」を励行したほうがいいだろう。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。