日経平均   28,432.64 円 ▼ 207.85 円
≪東証一部≫
売買高    9億8,594万株
売買代金  2兆3251億3200万円
値上り銘柄数 767 銘柄
値下り銘柄数 1,317 銘柄
騰落レシオ(25日) 72.16 %
為替 1ドル=113.59 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

昨日と真逆で日経平均売り、TOPIX買い!?

昨日の米国市場が軟調、ナスダック指数が大幅安となったこともあり、売り先行となった。ただ、寄り付きの売りが一巡となると直後の買いが入り、買い戻しを急ぐ動きもあって一時堅調となる場面もあった。その後も散発的にまとまった買いも見られたが、閑散としたなかで手仕舞い売りに押されるものも多く軟調、節目とみられる28,500円水準でほぼ安値引けとなった。

昼の時間帯も手仕舞い売りに押される形で後場から安値を更新しての始まりとなった。28,500円を回復しないということになると手仕舞い売りを急ぐ動きも見られ、日経平均売りのような展開になった。TOPIXは朝方から堅調だったが、後場も日経平均に比べるとしっかしており、昨日の反対で日経平均売り、TOPIX買いが最後まで見られた。さすがに最後は買戻しも入って下げ渋りとなったが、日経平均は比較的大きな下落、総じて軟調な展開となった。

小型銘柄もIPOラッシュの前の換金売りなどもあって総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅下落、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売り買いは比較的少なく、指数を動かす場面もほとんど見られなかった。散発的に買い戻しが入ったが、断続的な動きにならず方向感は見られなかった。

改めて上値の重さが確認された形だ。指数に影響の大きな銘柄がどうしても割高感が強く、金融政策決定会合などの前には買い切れないということだろう。買戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されるという展開は続くのだろう。戻り売りも多く上値を買い上がることもないだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下値を試す動きとなっている。いったんは下げ渋りとなったが下値模索は続きそうだ。

☆ あれやこれやと一言 ☆

積極的に買い上がる材料がない状況には変わりない。売られすぎたからということで買い直されるようなものも見られず、値ごろ感からの買いも入り難く、冴えない展開が継続している形だ。戻り売り圧力も強い一方で下値を売り急ぐようなこともない状況だ。

世界的な金余りのバブル相場もそろそろ終わりが近づいているということなのだろう。日本株式市場も買われすぎ銘柄が多いということで業績面からの見直しなどがみられるということなのだ。売られすぎ銘柄の底堅さがや反発は期待されるが、買われすぎ銘柄の戻りは鈍いということなのだろう。

インフレ懸念も強まっており、賃金の上昇が見られなければスタグフレーション懸念が強まることになる。株式市場がバブルでかさ上げされたが、賃金はかさ上げされておらず、二極化のなかで消費の増大も期待できないということだろう。

今年は例年になくブラックフライデーの状況やクリスマス商戦の話が出てこないがそれだけ消費に対して変化が出ているということだろう。消費の盛り上がりがなければ、株式市場の盛り上がりもないのだと思う。インフレのなかでの年末・年始の消費増が期待される。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。