日経平均   27,937.81 円 ▼ 607.87 円
≪東証一部≫
売買高    11億4,233万株
売買代金  2兆4541億7800万円
値上り銘柄数 115 銘柄
値下り銘柄数 2,051 銘柄
騰落レシオ(25日) 75.66 %
為替 1ドル=113.46 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

節目を割り込んで売りが売りを呼び大幅下落

週末の米国株が大幅下落となったことから売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後も戻りが鈍く、戻りの鈍さを嫌気して手仕舞い売りに押され大幅下落となった。金融緩和の終了が示されたことで買い難いところで、新型コロナウイルスの変異株の感染拡大が懸念されて売り急ぐ展開となった。買い気に乏しく売りが売りを呼ぶ形で何とか28,000円台は保ったものの安値圏での引けとなった。

昼の時間帯も特に買いが入るでもなく、節目とみられる28,000円を割り込むような勢いだった。後場に入り28,000円を割り込むと戻りかけては戻りの鈍さを嫌気して売られるという展開で下値を試す動きとなり、28,000円を下回っての推移となった。結局最後まで売りが嵩んだが、引けは買戻しもあった。安値圏での引けだった。

小型銘柄も新規上場ラッシュとなるなかで見切り売りに押されるものが多く総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安となった。先物は散発的にまとまった売り買いは見られたものの、買いに対しての指数の反応は鈍く、逆に売りに対しては敏感な反応となり、指数を下押す要因となった感もある。

昨日は意外高となったが、昨日の上昇を全て打ち消すような展開になった。結局世界的な金融緩和の終わりが示されたということで買われすぎ銘柄の修正安がさらに続くということなのだろう。インフレと企業業績と金利との兼ね合いでまだまだ波乱もありそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下値の節目を試す動きとなっている。28,000円を割り込んだということでここから27,500円水準で下げ止まるかどうかということだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

先週の木曜日はいったい何だったのかというような感じだ。だから、市場での反応は何に反応しているのかをしっかりと分析する必要があるということだろう。今から思えば先週木曜日の大幅高はクワドルプルウィッチングに絡む買い戻しに過ぎなかったということになる。

先週金曜日の大幅下落も単純に持高調整の売りだけでなく、金融緩和の終了が示されたことで「買えない状況となった」ことが要因であったと認識していれば、本日の下落も何となく理解できるのではないかと思う。

個々から先も折に触れて金融緩和の終了を意識せざるを得ず、しっかりとお金の流れを見極める必要があるだろう。株式市場にお金が入ってくるのか、そして入るのであればどのような資金なのか、ということを理解していれば、どういう株が買われて、どういう株が売られるのかがわかるだろう。

そして、基本的には買われすぎ銘柄が売られる相場と考えれば、業績の裏付けのある割安銘柄や単純に低PBR(株価純資産倍率)銘柄などの売られたところは買い下がりということで良いものと思う。そうすれば日経平均の下値も見えてくるのではないかと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。