日経平均 28,562.21 円 △ 44.62 円
≪東証一部≫
売買高 8億7,492万株
売買代金 1兆9894億5200万円
値上り銘柄数 1,147 銘柄
値下り銘柄数 911 銘柄
騰落レシオ(25日) 76.16 %
為替 1ドル=114.13 円
☆ 市況概況 ☆
今度は米国株高に連れ高とならず冴えない展開
米国市場が引き続き大幅高となったことで買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると手仕舞い売りに押されるものが多く冴えない展開となった。さすがに昨日の終値を下回り、28,500円の節目を下回ると買戻しも入り底堅さは見られたが、積極的に買い上がることもなく、買戻しも急ぐでもなく堅調ながらも冴えない展開だった。TOPIXは小幅のマイナスで前場の取引を終えた。
昼の時間帯は特に動きは見られず、後場に入ってからは全く動かなくなった。上値の重さが嫌気されて売られ28,500円を割り込む場面もあったが売り急ぐこともなく、下がらないことで買戻しも入り、結局最後も買いが入って指数を押し上げて終わった。ただ、買い気には乏しく、持高調整の買いしか入らないというような雰囲気だった。
小型銘柄は総じて堅調だった。幕間つなぎ的に値ごろ感から買われているものもあり、東証マザーズ指数は大幅高、二部株指数や日経ジャスダック平均も堅調だった。先物はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を動かす場面もなかった。全く方向感に乏しい展開で閑散小動きだった。
米国株に連れ高とならず冴えない展開だった。閑散として参加者が少ない感じで早くも年末モードということなのだろう。年末の益出しや損出しが積極的に行われるというようなことでもなく、目先的なバタバタを傍観しているという感じだった。ここからも方向感には乏しい展開が続くのだろう。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
方向感がみられなかった。上値は25日移動平均線に押さえられており、下値を探る展開になりそうだ。
☆ あれやこれやと一言 ☆
乱高下となっていたものが米国株高に連れず、全く動きが見られなかった。個々の銘柄の動きも見られず、売り買いが交錯しているというよりも、買うに買えず、売るに売れずという感じだ。特に売り買いを急ぐような材料もなく、持高調整も一服となったようだ。
さすがにここから年内3万円という向きはいないのだろうが、まだまだ強気な向きも多い感じだ。一方で大きく下落すると見る向きも出てきているが、恐らくこれまでの暴落のようなことも暴騰することもなくまだまだ保ち合いが続くということのだと思う。
欧米ではインフレが進むという意識が強いが日本でも実際にはインフレがかなり進んでいるのではないかと思う。考えて見れば携帯電話などでも通信費は安くなっているのかもしれないが、スマートフォンの機種変更が無料ということはみられなくなったし、パソコンにしてもやはり10万円は超えるものが多い。
さらに半導体不足と称して、プリンターなどでも価格の安いものがどんどんなくなって、高いものばかりが売られている。家電でも低価格帯のものは品不足で、実際に買うときにはかなりインフレ感が強いような気がする。明らかにステルスインフレがかなり進行していると思う。賃金が上昇しないなかでのインフレはインフレでなくスタグフレーションであり、日本ではかなり進んでいるのではないかと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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