日経平均 28,798.37 円 △ 236.16 円
≪東証一部≫
売買高 8億1,350万株
売買代金 1兆8853億4700万円
値上り銘柄数 1,421 銘柄
値下り銘柄数 646 銘柄
騰落レシオ(25日) 76.16 %
為替 1ドル=114.15 円
☆ 市況概況 ☆
米国株高を受けて堅調だが、閑散小動き
米国株が堅調、特にナスダック指数が大幅高となったこともあり、買い先行となった。ただ、寄り付きの買いが一巡となると買い気の乏しい展開のなかでじりじりと値を消すものも多くなった。かと言って売り急ぐということでもなく指数は狭い範囲で小動きとなった。売り買いを積極的に急ぐこともなく閑散とした相場だった。
昼の時間帯も特に動きは見られず、後場も堅調な始まりとなったものの積極的に買い上がるということでもなく上値の重い展開だった。それでも売り手も不在ということでじりじりと値を上げるものも見られ、指数もじり高となり、寄り付き直後の高値を抜けて上値を試す場面もあった。引けを意識する時間帯からは閑散としたなかで買戻しも入り高値引けとなった。
小型銘柄はさらに閑散としたなかでまちまちだった。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物はまとまった売り買いも少なく、指数を動かす場面もほとんど見られなかった。持高調整の売り買いさえほとんど入らないという感じで小口の持高調整の売り買いや目先の小掬い商いが中心となっていたようだ。
売り物がないので堅調となったが、特に買い材料もなく、ちょっとした悪材料でもあれば一気に売られるという雰囲気だ。米国市場もクリスマス休暇に入るということで持高調整の売り買いも既に終わったという感じで、材料待ちで方向感に乏しい展開が続くと思う。
☆ テクニカル分析 ☆
日経平均
25日移動平均線は抜けたが勢いはなく、基準線に上値を押さえられている。改めて上値の重さが意識されて手仕舞い売りに押されるのではないかと思う。
☆ あれやこれやと一言 ☆
乱高下となった後に動きが止まるというケースだ。米国株も乱高下となってはいるが、日米ともに持高調整の売り買いも一巡となっているような感じで、新たな材料待ちということだろう。個別にも特に反応するような材料もなく、まさに閑散小動きという感じだ。
木曜日は案外大きく動くことも多いのだが、本日は全く動きが見られなかった。欧米のクリスマス休暇入りということもあるのだろうし、日本市場も新規上場ラッシュで目先筋の意識がそちらに向いており、その他に動く参加者もいないということだろう。
業績面での見直しが見られる時期でもなく年末ということでの持高調整も一巡となった感じだ。ここからは新年からの動きに備えるということもありそうで、買われすぎ感が強くなれば売られるのだろうし、大きく下がれば買戻しやかい直しが入るということなのだろう。
いずれにしても指数はまだまだ保ち合いが続くと思われ、ここからは上値が重くなれば一気に売られ、底堅さが見られれば一気に買われるということもありそうだ。閑散とした相場で値動きだけが荒くなるのだろうから、目先の値動きよりもさらに先を見て買い場売り場を考えると良いと思う。
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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気！
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