SUVクーペのスタイルを纏ったルノー・アルカナが日本初公開。輸入車で唯一のフルハイブリッドとなるE-TECH HYBRIDを搭載

ルノー・ジャポンは2022年1月14日、東京オートサロン2022において新世代SUVクーペモデルのアルカナ(ARKANA)を日本初公開した。日本への導入は本年春頃を予定している。

独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲ルノー・アルカナ 外寸は全長4568×全幅1820×全高1576mm/ホイールベース2720mm(本国仕様)のCセグメントサイズ。日本導入は今春を予定

アルカナはキャプチャーと同じCMF-Bプラットフォームを採用したうえで、滑らかな弧を描く流麗なルーフラインを組み込んだSUVクーペのフォルムで仕立てる。出展車は日本での設定を予定するR.S.ラインで、フロント部にはF1タイプのエアインテークブレードを装備。シューズにはブラック塗装の18インチアロイホイールと215/55R18サイズのタイヤを装着する。一方、インテリアにはカーボンパネルやレッドのストライプを配し、シートは赤いステッチを入れたレザー&スエード表皮を採用した。

独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲滑らかな弧を描く流麗なルーフラインを組み込んだSUVクーペのフォルムを採用
独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲出展車は右ハンドル仕様。カーボンパネルやレッドのストライプを配備

パワーユニットには輸入車で唯一のフルハイブリッドとなるE-TECH HYBRIDを搭載する。E-TECH HYBRIDは、ピストンやコネクティングロッド、クランクシャフト、そしてエンジンマッピングといった機構を再設計したHR16型1.6リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン(94ps/148Nm)、36kW/205Nmを発生するメインの駆動用Eモーター、15kW/50Nmを発生する始動および発電用モーターのHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、容量1.2kWh(230V)のリチウムイオンバッテリーでシステムを構成。トランスミッションにはF1の技術を活用するとともに、工業用LEGOブロックを使ってトランスミッションのモデルを組み上げて検証を行った、ドッグクラッチ付きのマルチモードATを採用する。エンジンは4速、メインモーターは2速の変速機構を持ち、それぞれのニュートラルと合わせて計15通りの変速モードを設定。また、走行状況に応じてシリーズ、パラレル、エンジン駆動のみと、効率を最適化する。合わせて、減速時のバッテリー回生システムを導入した。

独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲パワーユニットには輸入車で唯一のフルハイブリッドとなるE-TECH HYBRIDを搭載。HR16型1.6リットル直列4気筒DOHCガソリンエンジン(94ps/148Nm)、36kW/205Nmを発生する駆動用Eモーター、15kW/50Nmを発生するHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、容量1.2kWh(230V)のリチウムイオンバッテリーでシステムを構成する
独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲トランスミッションにはF1の技術を活用したドッグクラッチ付きのマルチモードATを採用
独自のフルハイブリッドシステムを採用したルノー・アルカナが日本初披露
▲工業用LEGOブロックを使ってトランスミッションのモデルを組み上げて検証を行った

なお、E-TECH HYBRIDを搭載するモデルはアルカナを皮切りに、順次展開を拡大していく予定である。

Writer:大貫直次郎 Photo:山上博也,横田康志朗

(提供:CAR and DRIVER