日経平均 | 2万6,717.34円 △547.04円 |
為替 | 1ドル=115.37円 |
売買高(東証一部、以下同) | 13億2,965万株 |
売買代金 | 3兆3464億8900万円 |
値上り銘柄数 | 1,928銘柄 |
値下り銘柄数 | 220銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 96.86% |
市況概況
昨日の大幅下落の反動から大幅高
米国株は相変わらず冴えない展開だが底堅さはみられた。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が前日の大幅下落の反動があって大きく戻していたことから、本日の日本市場は買い先行になった。
寄り付きの買いが一巡したあとは、前日のように売り仕掛ける動きがあった。一旦、急速に上げ幅を縮小したものの、値ごろ感がある銘柄や、好調な決算発表を受けた「指数に影響の大きな銘柄」が買い直された。節目とみられる2万6,500円を超えて、上値を試すような動きだった。
昼は戻り売りに押される場面があった。後場は堅調な地合いが続いた。上値を買い上がるということはなかったが、売り急ぐ動きは見られなかった。「少し上げ幅を縮小すると買戻しがはいる」という状況で、値持ちはよかった。それでも、月末の売りを意識した週末の売りがあって指数は小動き。
小型銘柄は反発になるものが多かったが、買戻しを急ぐでもなく上値は限られた。東証マザーズ指数や二部株指数、日経ジャスダック平均とそろって堅調だったが、こちらも上値は限られた。先物はまとまった買いが散発的にみられ、少し下げ始めると買戻しが入る状況で指数の下支えになった。
「昨日のきょう」ということで反発になったが、ここのところの動きとして、いつにもまして「動いた方につく」という参加者が多い。いったん方向感がでると一気に動き、動かないうちは動かない、ということ。
前日の売り仕掛けは成功したが「本日は失敗に終わった」という感じで、まだまだ右往左往する相場が続きそうだ。
テクニカル分析
日経平均 移動平均線や基準線、雲などからの乖離が大きく下げ渋りとなった。最後の砦である2万6,500円〜2万6,800円で底堅さを確認して、戻りを試す動きになるだろう。
あれやこれやと一言
前日の大幅下落の要因は「下がるから売る」であったことが証明された印象だ。買い急ぐ材料はなかったが、大きな反発になった。自律反発だが、元々が「自律下落」のようなものだったので、とりあえず戻したということだ。
前日の大幅安のなかでも、割安感が強い商社株や銀行株は値持ちがよく、きょうもしっかりしていた。基本的に割安銘柄の修正高は続いている。一方、割高銘柄の修正安が続いているので、これまで通り、割安銘柄の買い場探しでいい。
日経平均は「買われすぎ銘柄」の比重が高い。電子部品株など、割高感が薄れた銘柄はどこまで押し上げられるのだろうか。割高というところまででなくても「買い直されるものは多い」と思われ、割安銘柄が指数を下支えるということになる。
月末の売りがまだある可能性はあるが、もう織り込んだと考えて、月初の買いに期待するといい。月初の買いで2万7,000円台を回復し、2万8,000円あたりまで戻すのではないか。
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。